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留学生をアルバイト採用する時の注意点

日本においては、もはや、留学生のアルバイトなしには、人手がまかえないという状況にあると言えます。特に都心のコンビニでは外国人の方が働いているのを見かけることがほとんどという印象すらありますね。

では、留学生をアルバイト採用する場合に注意すべき点はなんでしょうか?

在留カードが有効なものであるかを確認

昨今、精巧な偽造の在留カードも流通しています。本来は、性善説の方がいいのかもしれませんが、雇う会社側の法的な責任問題になりかねませんので、本物かどうかは確認を行いましょう。

確認の方法は、簡単です。在留カードをスマートフォンの専用アプリで読み取り、情報を入力することで、その場で真正なものであるかどうかを確認することができます。本人の気持ちも考慮して、念のため確認する旨を伝えて、了解してもらう方が、個人的にはよいかと考えます。

在留カード等読取アプリケーション サポートページ(出入国在留管理庁)

資格外活動許可の有無を確認

次に、在留カード裏面に「資格外活動許可」のハンコが押されているかを確認してください。これがない場合には、新たに「資格外活動許可」を得るように伝え、許可が下りてから従事させるようにして下さい。

また、風俗、キャバクラなどはもちろんですが、例えば、ゲームセンター、パチンコ店なども風営法にかかる事業ですので、「資格外活動許可」を持っていても従事することは禁止されています。充分にご注意ください。

他のところでもアルバイトをしているかを確認

これは、よく外国人ご本人も勘違いをされている場合があります。週28時間以内(留学生にあっては長期休暇中の期間は週40時間まで)という制限は、1か所のアルバイト先で守ればいいというものではなく、他の場所でもアルバイトをしている場合には、その合計が28時間以内という意味です。

制限時間を超えるオーバーワークはルール違反ですので、当然ながら在留資格の維持に大きな悪影響を及ぼすことになります。アルバイトのかけもちをする留学生の方も多いため、この点も必ず確認をするようにされて下さい。

学校の出席率や成績をなるべく確認

これは、雇用主側の責任という問題ではなく、ついつい学業がおろそかになってしまい、アルバイトに勤しんでしまうという留学生もいらっしゃるからです。

資格外活動許可は、あくまでも「留学」という在留資格を保有しているからこそ、付随的に認められるものです。学生という本分がおろそかになり、「留学」の在留資格を維持できなくなった場合には、当然ながら資格外活動許可もなくなり、アルバイトももちろんでいなくなってしまいます(そもそもそのまま日本に居続けることが極めて困難になってしまう)。

本人のためにも、まずは学生としてしっかり通学、勉強するように伝えることも重要です。

外国人雇用状況の届出を行う

雇用保険の適用を受けている事業所を管轄するハローワークに「外国人雇用状況の届出」を行うようにして下さい(離職の際も必要です)。詳細は、ハローワークや社労士さんなどにご相談されてもよいかと思います。

留学生の方は仕事熱心で優秀な方が多いですが、つい働きすぎてしまったというケースで留学生の方から相談を受けることもあります。会社側の法令遵守はもちろん、ご本人も、ルールをきちんと理解した上でアルバイトを行うことが、結果的に安全で、安定した外国人雇用の継続に繋がります。

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